───ピーンポーン───



なんだ?
こんな朝っぱらから。



─────と、まぁこんな感じで、目の前に生徒達がいるわけだ。



「困るんだけど」



俺はため息をついて視線を下に落とす。
同時に、女子生徒も下を向いた。



「あっ」

「んだよ」

「そのブーツ…女の人が来てるんですね。」



女子生徒の目ざとさに、今回ばかりは感謝だ。



「そ。だから困るんだよ」

「彼女見たい!」



はぁ?!