きっと祐一郎は…。
…実早が留年しそうなことに責任を感じている。
顔を見ていればわかる。
勉強のとき以外はずっと暗い顔してるもん。
実早が悪いのに…。
祐一郎に責任があるはずない。
実早は祐一郎のためにも勉強しなければいけない。
そう思ったのだ。
そうよ…。
この気持ちは太一になんか負けないから!!
「……実早……?」
闘志を燃やす実早を仲紗が益々不思議そうに眺める。
その時、丁度チャイムが鳴った。
教科書をしまう祐一郎と目が合う。
祐一郎は軽く片目を瞑って“がんばれ”っと声援を送ってくれた。
よ~し!!
頑張るぞ!!
実早は配られた答案に向かって一心不乱にシャーペンを走らせた。



