そしてとうとうやってきてしまったテスト当日。
生徒はみんな神妙な面持ちで席についていた。
太一を見ると、こちらは寝不足なようでテスト前からすでに生気が抜けている。
実早もみんなの熱気に押され、教科書片手にぶつぶつと周期表を暗記している。
ああもう…。
何でこんなにややこしいのよ!!
歌にすればいいってもんじゃないんだから!!
実早がむきーっと教科書を握っていると、隣に人のいる気配がした。
「…実早が…勉強してる…」
仲紗が首を傾げていた。
仲紗にしてみれば、相当不思議な光景なのだろう。
まあ…実早が自分から勉強するなんて珍しいけどさ。
「実早だって勉強するよ」
祐一郎のためだもん。
祐一郎は自分の勉強そっちのけで、実早につきっきりで教えてくれたから。
それに…。



