「それで…どうするつもり、実早?」
仲紗が仕事で抜け、いーちゃんが太一の首根っこを掴んで帰ると祐一郎がそっと尋ねてきた。
「えへへ…ゆ~う~ちゃん!!」
実早は思いっきり甘えた声を出してお願いっと手を合わせて拝んだ。
祐ちゃんが教えてくれれば百人力!!
絶対、太一にも勝てる。
「ね~え…」
ダメ…?
祐一郎は教科書を一冊実早に手渡した。
「その代わり、僕はスパルタだからね?」
微笑む祐一郎に実早はきゅんと胸を高鳴らせた。
やっぱり祐一郎は頼りになる~!!
しかし、実早はこの時予想もしていなかった。
…祐一郎の笑みに隠された秘密を。



