「実早…やめなよ」
祐一郎が実早の手を引っ張る。
「祐一郎は黙ってて!!」
実早は構わず太一を睨み続けた。
これは実早のケンカなんだから。
「勝負しろ、実早!!」
「いいとも、受けてたってやろうじゃない?」
腕を組んでふんぞり返った太一に一泡ふかしてやりたい。
「テストでいい点取ったほうが勝ちだ!!」
「負けたほうは相手の言うことをなんでも聞く!!」
これくらいの条件飲めるでしょ?
「絶対負けないから!!」
「俺だって!!」
こうして戦いの火蓋は切って落とされた。
「ほらこうなった…」
祐一郎は呆れたように呟いたのだ。



