「あれ? おーい! はーやーとーーーー!!」

 バス停に立ち、バスを待つ私を呼びかける声。

――どこかで聞き覚えのある声なんだけど……?

 でも、隼人くんを呼んでるんだよな。
 私の知り合いであるはずがない。

……ってのんびり考えている場合じゃなかった!

 ついに恐れていた事態、『隼人くんの知り合いに遭遇』の時がきてしまった!

 こっちに走り寄るウチの学校の制服を来た女子高生。
……聞き覚えがある声のはずだ。
 私のクラスメイト、佐藤さんだった。

 あれ?……隼人くんの知り合いなの?
 こっちまで駆け寄ってきていきなり私の腕に抱きつく佐藤さん。

――え?え?どういう関係なの?