真里と隼人くんの話し合いの結果、本日のデートコースはカラオケに行ってから昼食、昼は公園のベンチで日向ぼっこに決まったようだ。
この間、私は一言も口を挟めなかった。
「じゃあ、トイレで着替えてくるねー♪」
そう言いながら真里が走り去る。
後ろ姿が見るからに浮かれていて、我ながら情けない。
――恋をするだけで人ってアソコまで変わるものなのかな?
心底不思議に思う。
「真里ちゃんは学校に行ったの?」
不意に背後から話しかけられた。
話しかけてきた人物は――カズちゃんだ。
真里が私たちから離れたのを確認して近付いてきたようだ。
「あ、いや――」
カズちゃんの問いに答えようとして振り返った瞬間に私が見た光景――。
それは『生身の人間が魂だけの人間を殴る瞬間』だった。
この間、私は一言も口を挟めなかった。
「じゃあ、トイレで着替えてくるねー♪」
そう言いながら真里が走り去る。
後ろ姿が見るからに浮かれていて、我ながら情けない。
――恋をするだけで人ってアソコまで変わるものなのかな?
心底不思議に思う。
「真里ちゃんは学校に行ったの?」
不意に背後から話しかけられた。
話しかけてきた人物は――カズちゃんだ。
真里が私たちから離れたのを確認して近付いてきたようだ。
「あ、いや――」
カズちゃんの問いに答えようとして振り返った瞬間に私が見た光景――。
それは『生身の人間が魂だけの人間を殴る瞬間』だった。



