ちぇんじ☆

「だってのお……」

 この期に及んで話を渋るお祖父ちゃん。
 なんでそんなに話を引き伸ばそうとするの?
 誘拐犯からの電話を受けてるわけじゃないんだから、話は簡潔に!明瞭に!

 もうツッコミを入れるのすら止めた。
 ただひたすらにお祖父ちゃんを睨みつける。

――こうなりゃ気迫だけで押してやる。

 その気迫が通用したのかどうか分からないが――やっとお祖父ちゃんが重い口を開いた。

「この方法も……ウチの家に伝わるもんなんじゃがな――」

 また話を止めるか……?
 一瞬、そんな心配が頭をよぎったが、それはすぐに杞憂と化した。
 ほんの一拍の時を置いてお祖父ちゃんが話を続けた。

「昔から自分の意思でなく『入れ替わり』を起こしてしまう者が何人もいたそうなんじゃ」

 ほほう、私とカズちゃんみたいになってしまった人が他にもいたわけね。
 それでそれで?

「入れ替わってしもうた相手が霊能力者だったら満月の夜を待ってたんじゃが――」

 うん、満月の夜も待てないし、相手が霊能力者じゃない場合は?
 私にとってはそこが一番重要な部分だ。

「そうじゃない場合な、『閨(ねや)の儀式』を行って元に戻っておったんじゃよ」