ちぇんじ☆

「ギブ……かすみちゃん……ギブ!!」

 お祖父ちゃんの声は聞こえているが――悪いけど理性が吹っ飛んでいる。
 もう少し締め上げないと気が済まない、なんでここに至って朝飯なのよ!
 私たちが戻るより飯の方が大事ってのが気に入らない。

「かすみおねーちゃん!」

 カズちゃんが私の体を使って後ろから羽交い絞めにしてくる。
 その体勢のまま思い切り後ろへ引っ張ってくる。
 やはり小学生の力では女子中学生の全力には勝てず、あえなく引き剥がされる。
 背中に自分の胸があたる感覚がする。

――おお!私ってけっこう胸あるんじゃない?

 乏しくも無いが豊かでも無い。
 それが今までの自己評価ではあったが……こうやって背中に当たる感覚を楽しめるのだ。捨てたものじゃない。

……と、自分で話を脱線させてしまうところだった。

「朝ご飯は後!! 今は私とカズちゃんが元に戻るのが先決でしょ!!!」

 引き離された勢いでお祖父ちゃんに向かって叫ぶ。
 これはもう……魂の叫びですよ!