「明日……帰っちゃうんだね」
板の間の上に並んで敷かれた布団。
真ん中にカズちゃん。
その右隣にお祖父ちゃん、左隣に私が寝ている。
その布団に潜り込みながら、カズちゃんが寂しそうに呟いた。
「――うん」
私もカズちゃんと同様の寂しさを感じながらも、カズちゃんの言葉を肯定するしかできない。
「また……遊びにくるから……ね?」
自分の肯定の後に続く沈黙に耐えれる自信が無く、ありがちな言葉を誤魔化すように続ける。
しかし、そんな言葉もカズちゃんの寂しさを埋めるには足りず、
その場は耐え難い沈黙に支配されることとなった。
暗闇の中、流れる重たい空気。
互いに無言のままになってしまった私とカズちゃん。
緊迫したようなこの空間で聞こえてくるのは――お祖父ちゃんのイビキだけだった。
板の間の上に並んで敷かれた布団。
真ん中にカズちゃん。
その右隣にお祖父ちゃん、左隣に私が寝ている。
その布団に潜り込みながら、カズちゃんが寂しそうに呟いた。
「――うん」
私もカズちゃんと同様の寂しさを感じながらも、カズちゃんの言葉を肯定するしかできない。
「また……遊びにくるから……ね?」
自分の肯定の後に続く沈黙に耐えれる自信が無く、ありがちな言葉を誤魔化すように続ける。
しかし、そんな言葉もカズちゃんの寂しさを埋めるには足りず、
その場は耐え難い沈黙に支配されることとなった。
暗闇の中、流れる重たい空気。
互いに無言のままになってしまった私とカズちゃん。
緊迫したようなこの空間で聞こえてくるのは――お祖父ちゃんのイビキだけだった。



