「アイワイ。」
「はい、お父様。」
「教えておくれ。お前がさっき言った仕掛けを仕込む時、黄色い小さな玉はどうした?」
「黄色い玉?それは覚えてません・・・。ただ、元からあったものは、すべてそのままです。」
「そうか・・・。それなら助けてやれるかもしれないな・・・。」
「本当ですか?」
アイワイは喜んだ。
対して、エーマリリスは浮かない顔をしている。
「あくまでも、助けてやれるかもしれないだけだ。そこだけは覚えておいて欲しい。」
「は、はい。」
そう言われると構えてしまう。
「じゃ、これから言う事を聞いておくれ。」
エーマリリスはゆっくりと説明をはじめた。