lotlotlot3-血脈の果て-

「別に・・・こんなところに興味ない。俺が興味あるのは親父を解放してもらう事だけだ。さぁ、早くしろよ。」
「何だい？その言い方。切り札を持っているのは、こっちなんだよ。」
わわがリーグに言った。鼻についているのが、よくわかった。
「・・・。」
少し冷静さを取り戻した。
るるんぱはともかく、このわわと言う女は本当に何かしでかしそうだ。落ち着いて対応した方が間違いはない。
「そう、そんな風に大人しくしてりゃいいんだよ。別に時間は腐るほどあるんだ。ねぇ、るるんぱ様。」
「そうだね。ありがとう、わわ。」
左手を軽くあげた。

わわは、るるんぱの状況を良く知っている。純化の事もそうだ。一度、魂を別の体に入れると、その体になじむまで時間がかかる。これが純化と呼ばれる。
純化が終わるまでは、二つの魂が交錯する。時にはリーグの魂が、時にはるるんぱの魂が表に出てくる。これが何度も繰り返されながら、徐々にるるんぱになっていくのだ。

「じゃ、適当に休んでてよ。」
リーグを促すと、今度は素直に従った。
「準備が出来たら教えてくれよ。」
後ろにある奥へと続く道へとリーグは進んだ。その時、合図をするかのように右手をあげ、軽くそれを振った。