開けて、と言ってくれた彼女にキュンキュンしながら
破らないように、そっと包みを開けてみた。
手のひらサイズのその箱には
小さなハート型のチョコケーキが入っていた。
「…ありがとう。俺、人生初のチョコかも…!!
義理でもすっごい嬉しい!!!」
嘘じゃない。
現に、涙がちょちょぎれる(死語)寸前なのだ。
だけど、それを聞いた藤野は
ちょっとだけムッとして、可愛らしく俺を睨んでくる。
何…?俺、なんかした?
でも…嗚呼…睨まれてても可愛らしい…
脳内で変態思考をしている俺に、
「…ソレ、義理だと思ってるの?
一生懸命作ったんだよ?手作りだよッ?
本命に決まってるじゃないッ」
……なんて、可愛らしく怒ってくる。
ああ、可愛い…
え、今 なんて?


