「キャーっ!!!おめでとお♪」
かなゎそう言って、抱きついてきた。
ななや美嘉も同じように祝ってくれたことがすごく嬉しくて…
「ありがとおおお」
涙目になりながらもみんなに笑顔を返した。
「ほーら、泣いちゃダぁメっ」
なながそう言いながら優しく微笑んだ。
「てか、誰や??」
「優樹…くん…/////」
あぁ恥ずかしっ!!!!(笑)
「「まぢでーっ!?」」
みんなの声が重なって、顔を合わせて笑った。
「まあ…優樹なら心配ないやん♪あいつとは似てへんからな」
美嘉のいう『あの男』とは、あたしの前のトラウマの恋の相手。
実は美嘉たちと出会った次の日トラウマの恋のことを全部話したのだった。
* * *
――――…中3の夏
この頃のあたしには大好きな人…純也がいた。
考えとかすごく真っ直ぐで…。
澄んだ瞳からは純粋な好青年をイメージさせ
短くて少し茶色がかった髪によく合った二重の目。
かっこいいいけど、女子嫌いだから女子とあんまり話さないし
そこまで目立つ存在ではなかった。
それでもほとんどの女子に人気だったから
彼女としては複雑な気持ちになったりしている。


