「さっ、次の電車で帰るか。送ってくよ。サチ」 そっと手を繋いでくれる私のクマさん。 「ね。明日、助けてくれたお礼にクッキー焼いてくるから、楽しみに待ってて」 「おう」 私の横にはニコッと笑った彼がいた。 「大好きぃ」 小さい声で呟いたはずなのに。 「ばか…」 隣を見上げると真っ赤な彼が。 あれ?聞こえちゃったみたい。でも私は章二くんが大好きだ。 いつも私を助けてくれるクマさん。 君は私のヒーローだね。 end