だが、それなら策はある。 気の強い女というのは得てして押しに弱い。 多少優しくしてやった後、強引に迫って城主をズゴッと一突きすれば……。 あるいは愉しみたいのなら、外堀を埋めて逃げられないように囲い込んだ後、冷たく突き放してじわじわと全身に毒を回すように攻めるのもいいかもしれない。 フフッ、どちらにしろしばらく愉しめそうだ。 「……いします」 ……ハッ? 聞き捨てならない言葉を耳にし、俺は胸の奥底から意識を浮上させた。 今コイツ、何つった?