「お前らグダグダ言ってんじゃねぇよ。
俺のクラスだ。
ここでは俺の言ったことは絶対なんだよ」


正に鶴の一声。

グチャグチャ騒いでいた女狐たち&高宮春菜がピタリと口を閉ざす。


やるじゃん、担任。

俺様万歳。

天晴れ、俺様。



『俺からもお願いしていいかな、高宮さん?」


極上の笑顔でもって、極上の声を唇にのせて言葉を紡ぐ。


“このくらいで落ちんなよ”という意味も込めて。



「はぁ~」


長い睫毛を伏せて深くため息をついた後、高宮春菜は右手をこちらに差し出し言った。



「よろしく、西遠寺くん」


「よろしく、高宮さん」


差し出された手を握り、言葉を返す。



さぁ、ゲーム開始だ。