加納欄の誘拐 シリーズ21

「課長の命が5万ね」

「充分だろ?」


高遠先輩、充分って……(-.-;)


さすがに、あたしだって、5万は、少ないかなぁって、思ったのに(>_<)


普段が普段なだけに、鬼ですねo(><)o


「仁、犯人は、男1名、女1名に、ホズミという性別不明が1名だ」

高遠先輩は、今現在、わかっていることを、大山先輩に、報告していた。

「了解。3人な。ホズミって、保住組のホズミじゃねぇだろぉなぁ」


保住組?


って、暴力団じゃん!!


「大山先輩、保住組と、何かありましたっけ?」

「なんもねぇよ。相性が悪ぃだけだよ」


これは……。


もしかしたら……。


思いがけないトコで。


ビンゴ(^0^)/?


「帝都ホテル着いた、後で、無線で連絡入れる」

大山先輩は、覆面車の無線機を切った。

あたしと、高遠先輩は、顔を見合わせた。

「欄」

あたしは、高遠先輩を見ると、親指と人差し指を丸く合わせOKサインをした。

「探り程度でいいぞ」

「わかりました」

「ぼ、わ、私も、加納刑事と、行きます」

園田さんが、慌てながら、あたしの隣に立った。

「……まかせる」

誰に、何をまかせる”のマカセル”だったのか、よくわからなかったが、園田さんが、ついてくることになった。

あたしが運転、園田さんが、助手席に座った。

あたしのほうが、大山先輩ほどじゃないにしても、園田さんより地の利があるからだった。

「研修も後2ヶ月ですね。少しは、うちの署のやり方に、慣れました?」

「まぁ、驚くことは、マレにありますけど。苫利刑事と行動をしてる時は、ほぼ、マニュアルどうりですね」


アハハハハ。


苫利先輩、本庁行きたくて必死だ。

「チームワークよくて、驚いてます」

「何言ってるんですか。それは、どこも一緒じゃないですか」

「……そうでもないですよ。僕のところは、足の引っ張り合いですから」

「そうなんですか……」

としか、言えなかった。

「加納さんと、会ったのって、加納さん、記憶なくした後でしたよね。戻ったんですか?」