加納欄の誘拐 シリーズ21

「組長が強くって……。ちょっと油断したら……すいません」

「なに、キスさせてるんだよ」

「させたんじゃありませんっ!されたんです!」

そこは、反論した。

させた、と、された、じゃ、大きな違いがある(>_<)

「お前まさか、キスさせて、犯人の情報もらったんじゃ、ねぇだろぉなぁ」

「そんなことしてませんってば!」


あたしは、女忍者か(-.-)

「だいたい、髪を切ったのは、組長じゃなくて、若いのがやったんですよ、今回、保住組は、誘拐に関しては関係ないんです」

「誘拐は関係なくても、お前は関係あるだろうが!いつも言ってるだろうが!ヤクザと渡り合う時は、慎重に行動しろって!」

「……はい、すみません」


そんなに言わなくったっていいじゃないですか。


「キス以上のことはされてねぇだろぉなぁ」

一瞬、胸を触られたことを思い出したけど、危険すぎると、判断をし。

「何もないです」

と、答えた。

「欄、俺を見ろ」


そんな、怖い時の大山先輩、見たくないですよぉ(@_@)

「欄」

大山先輩は、振り向かないあたしの顔を、半ば強引に、自分に向けた。

「怪我したのか?」

大山先輩は、目ざとく、コメカミの傷を見つけた。

大切な思い出の場所に、組長にキスされたのを思い出してしまった。

「あの……大山先輩、お願いが……」

「なんだよ」

大山先輩は、あたしを見つめながら答えた。

「あの、ここ、痛くて……え〜っと…………やっぱり、いいですっ!」

顔から火が出そうだった。


あたしってば、なんてことをさせようとしてんの!


すると、大山先輩は、何も言わず、あたしの頭に手を回し引き寄せ、コメカミに、優しくキスしてくれた。

「…………」


思わず、目を閉じるのを、忘れてしまった。

時が止まったような。

そんな感覚だった。


ドキュ〜ン。


と、心臓が、響いた。

「痛みとまったか?」

大山先輩が、キスするのをやめて、聞いてきた。

「…………はい」

自然と、大山先輩と、見つめ合った。