加納欄の誘拐 シリーズ21

「あとは、お前の問題だな」

「私?」


あたしなんて、なんの問題が……。


「なんでもないことないだろその髪。どう見ても、署を出た時より短くなってるよなぁ」


あ……(-.-;)


忘れてた(-.-)


「これは、気分、転換?」

「気分転換ね。探りに行って、気分転換したくなって、美容院飛び込んだわけだ。随分斬新な髪型にする美容院だな」

「そ、そうなんですよ」

「そうか」

それだけ言うと、車は、南署へ向かい、高遠先輩は、無言で署へ入って行った。


機嫌悪ぅ〜(-.-;)


だって、だって、だってぇぇぇ(>_<)


あたしも、無言で署へ入った。

あたしは、髪の毛の先を腕と手を使って隠しながら、所属部署まで小走りに歩いて行った。

署内は、皆戻って来ていて、高遠先輩、大山先輩を中心に話しが盛り上がっていた。

「よぉ、欄。遅かったなぁ」

高遠先輩が、あたしに気づき、わざとらしく挨拶をした。

「あ、ど〜も〜」

あたしは、ロッカーへ避難しようと回れ右をしようとした。

「欄、どうしたんだ?肩」

大山先輩に聞かれて、あたしは思わず振り向いてしまった。

「か、肩?なん、何でもないですよ?」

あたしは、後ずさりしながら答えた。

「適当な美容院に入るから、そういう目にあうんだよ」

高遠先輩に言われ皆の目つきが変わった。

「美容院〜!?」

「あ、いや、違いますっ!」

「欄ちゃん、仕事の間に、美容院行ってたのかよ!」

苫利先輩に言われ。

「だから、違いますってば!」

と、抗議した。

「手、退けろよ」


苫利先輩、なんでそんなに意地悪なんですかぁ(>_<)


あたしは、横目で、高遠先輩を見た。

高遠先輩は、知らん顔をした。

大山先輩を、見た。

大山先輩は、肩をすくめてあたしを見た。

あたしは、ふてくされ顔で、手を首から退けた。

左右の違うバラバラな髪型を見て、皆息をのんだ。


アハハ。


引き攣って笑ってみた。

「や、やっぱり、変、ですよね。も、もう一度、美容院行って来ますね」