加納欄の誘拐 シリーズ21

あたしは、文句を言おうと、振り向いた。

すると、吾郷は、あたしの腰に手を回し引き寄せると、キスをしてきた。

「んっ!」


ちょっ!


ちょっと!!


「ヤダったら!」

「……交換条件思いついた」

吾郷は、キスするのをやめると、ニヒルに笑った。

「こ、交換条件?」


今のキスで充分おつりくるでしょ?!


「俺とデートしろよ」


デ。


デートォ〜??


あたしの瞳が、左右に、せわしなく動いた。


な、何言ってるの(*_*)


デートって、言った?


「組長さん、冗談キツゥ」

ごまかして逃げようとした。

吾郷は、あたしを抱きしめると、耳元で囁いた。

「条件ついか。組長って、呼ぶなよ。吾郷って、呼べよ」

吾郷は、首筋に唇を近づけようとした。


ダ(@_@)


ダメェェェ(>_<)


あたしは、慌てて、首に手をやり、ガードした。

吾郷は、フッと笑った。

「首筋、弱いのか?」

あたしは、顔を真っ赤にし、慌てて首から手を離した。

「可愛いな」

あたしは、無言で左右に首を横に振った。


に、逃げなきゃ!


心臓が早くなるのがわかった。


あたしは、逃げようと、階段を駆け抜けようとしたが、吾郷があたしの手首を掴み引っ張った。

「イヤッ!離して!!」

吾郷の胸を突き飛ばすと、ミゾオチにパンチを入れた。

吾郷は、息ができなくなり、膝まづいた。

「オマッ!…………ズリィだ、ろ」

あたしは、走って逃げた。

無我夢中で逃げて、道を曲がった所に、車が1台止まっていた。

高遠先輩が、立っていた。

「欄」

「せ……た……とお、せ……うわぁぁぁぁん(:_;)」

あたしは、高遠先輩に、泣きついた。

髪の毛を、ザックリ切られ、泣きながら走ってきた姿を見て、高遠先輩は、あたしを抱きしめた。

「どうした!?何があった?!」

「うわぁぁん。怖かったよぉ、髪の毛切られるし、大男だし、キスされるし、お腹も首もいっぱい痛かっ!うぅっっっ」

なんで、報告してるのか、わかってなかった。