加納欄の誘拐 シリーズ21

ごめん!園田さん(>_<)


人身御供になって(*_*)


課長のためだと思って!


そんな、あたしの思いもむなしく、園田さんは。

「加納さん、何言ってるんですか。バレたんですから話し聞きましょう。時間もないんですよ」

園田さんにバラされ、若い衆が、あたしを見る目つきがかわった。


あ〜あぁ〜(>_<)


なんてゆ〜かぁ(-.-)


機転がきかないってゆ〜かぁ(-.-)


「こんなチビな刑事いるか?すぐ折れちまいそうな」


悪かったわねチビで(>_<)


あんたから見たら、誰だってチビでしょうよ(>_<)


190cmはありそうな大男にあたしは、ののしった。

「話しがある。保住はどこだ」

園田さんが、話しを切り出した。


唐突な。


探りも何もないじゃん(__)


「組長に、何のようだ」

「話しがあるだけだ。いるんだろ?」

「あんたらと話すことは何もねぇよ。令状ないんなら、帰ってもらおうか」

「公務執行妨害で、逮捕するぞ」

園田さんは、胸ぐらを捕まれたまま、若い衆を睨んだ。

若い衆は、園田さんを睨んだまま、そっと手を離した。


仕方ないかぁ。


こうなったら。


園田さんに、任せるか。


あたしは、余分な事は言わないように、ただ、周囲に目を配り、立っていた。

「お前らの企みはわかってる。今のうちに手をひけ」

「な、何のことだ」

若い衆がすっとぼけながら答えた。

1人の若い衆の目線が、中の部屋へそそがれた。

「中、誰かいるの?」

あたしは、そいつに聞いてみた。

「な、なんのことだ」


ここの組の人って、嘘がヘタ(-.-)


「タケ、時間だ。早くしねぇと先方さんが気を悪くするぜ」

タケと呼ばれた若い衆は、軽く頷くと、事務所を出て行った。

「加納さん、僕達も行きましょうか」

園田さんが、あたしを帰すように促した。

あたしも、長居するつもりはなかった。

なんか微妙な探りだったけど、怪しいと、あたしの第六感が言っていた。