その指先の向こうから、医院長先生と看護士さん2人と女の人、そして、
『新しいオトモダチ』だと思う男の子が歩いてきた。
「みんな、聞いていただろうけど、今日からこのお部屋ですごす、新しいお友達だ。自己紹介できるかな?」
医院長先生が『新しいオトモダチ』に聞いた。
するとその子は、一度コクンとうなずいて、
「えっと、たちばなけいとですっ。・・・・よろしくお願いしまっす。」
なんだか、『新しいオトモダチ』は緊張してるようだった。
「オレしゅうた!仲良くしよぉなっ!」
しゅうたくんがけいとくんに近づいた。
すると、けいとくんはニッコリ笑って、
「・・・・うんっ!」
「あっ、あたっしはっ!かな!!よろしくぅー!えっと、こっちは、しおりちゃんだからっ!」
かなちゃんは、しおりちゃんを前にして、自己紹介した。
たぶん、けいとくんより緊張してるみたいだった。
けいとくんは、またニッコリ笑って、
「よろしくねっ!」
次は、ボクだ。

