ボクの1ヶ月間トモダチ





その指先の向こうから、医院長先生と看護士さん2人と女の人、そして、




『新しいオトモダチ』だと思う男の子が歩いてきた。




「みんな、聞いていただろうけど、今日からこのお部屋ですごす、新しいお友達だ。自己紹介できるかな?」




医院長先生が『新しいオトモダチ』に聞いた。




するとその子は、一度コクンとうなずいて、




「えっと、たちばなけいとですっ。・・・・よろしくお願いしまっす。」




なんだか、『新しいオトモダチ』は緊張してるようだった。




「オレしゅうた!仲良くしよぉなっ!」




しゅうたくんがけいとくんに近づいた。



すると、けいとくんはニッコリ笑って、




「・・・・うんっ!」




「あっ、あたっしはっ!かな!!よろしくぅー!えっと、こっちは、しおりちゃんだからっ!」




かなちゃんは、しおりちゃんを前にして、自己紹介した。




たぶん、けいとくんより緊張してるみたいだった。




けいとくんは、またニッコリ笑って、




「よろしくねっ!」




次は、ボクだ。