「ねぇ、たいちくん。オレたぶんだけど分かったんだ。」
「何が?」
「けいとくんの病気だよ。」
「えっ!?分かったの?」
ボクたちの話が聞こえてたのか、かなちゃんがしおりちゃんを連れてこっちにきた。
「たぶん、けいとくん、『白血病』だと思うんだ。」
「「はっけつびょー?」」
ボクは聞いたことあるけど、よく知らない。
「なぁにそれ?」
かなちゃんも知らないみたい。
「なんか簡単に治る病気じゃないんだよ。ご飯も全然食べられないし、だんだん痩せていっちゃうんだ。」
しゅうたくんは、声を小さくしてボクたちに説明してくれた。
でも、なんでしゅうたくん、そんなこと知ってるんだろ?

