恐竜が、アタシに目を向けた。
こーいう展開って、映画で見た事あるかも(汗)
この展開の結末って必ず食べられちゃうのよね(涙)


恐竜が、のそ、のそ、、とスタバの天井に背を擦りながらアタシの前に歩いて来た…


ダメ!こないで!!
と思いながらも怖くて声が出ない。
早く逃げなきゃ!


だけど、腰が抜けて立てないし、両腕にもチカラが入らない(泣)

恐竜の鼻先が、アタシの顔の間近まで近付いて来た。
恐竜は、アタシの匂いを嗅ぎ様子を見てる…どうやら、恐竜の中で考えがまとまったらしい。


恐竜は大きく口を開けアタシに食いつこうとした時だった!


きたー!!


正に奇跡。


店の奥にフッ飛されたチロルが、アタシの前に飛び出して来たのだ。


チロルは恐竜の頭にしがみつき、左目に渾身のパンチを食らわせた!


恐竜は、左目にダメージを、もらい怯んだ。アタシは、心の中で叫んだ!!


ブッ殺せー!!!


恐竜が怯んだスキに、チロルはアタシを担ぎ、恐竜の前から逃げた。


恐竜は怒り狂った。
凄い勢いでスタバを出て、アタシ達を追って来た。
チロルは、細い路地に入り、アタシをゴミを集積するダストボックスに放り込んだ。





そこから先は、チロルと恐竜がどうなったかアタシは知らない。


アタシは…ただダストボックスの中で泣いていた。