喜んで良いのか、この時をきっかけに陽登は奈緒に話しかけてくれるようになった。
「ヨダレ、ヨダレ!
夏休み集中講義っていつから?」
「ヨダレ〜、図書室って夏休み使えんの?」
「ヨーダレちゃん…」
奈緒は最悪なあだ名であったとは言え、陽登が話しかけてくれる事が最高に嬉しかった。
「ちょっと、恩田さん。
ヨダレって呼ばないで下さい!」
「あれ?なんで俺の名前知ってんの?
えーもしかしてストーカー?
ヨダレ超怖ぇー!」
奈緒は「違います」とは言ったものの全否定は出来なかった。
「じゃぁ何て呼べば良い?
名前知らないし、唾液さん?」
この時奈緒は嬉し過ぎてヨダレくらいは出てたんじゃないかと思った。
「なっ名前は、
あの…、
か、川村奈緒です!」
ドモリながらも下の名前で呼んで欲しかったから『奈緒』にアクセントを置いて言った。
「そっか、奈緒チャンか。
ヨダレのが可愛いな〜…
って嘘だよ!奈緒チャンね。
じゃ、まったねー」
陽登は手で頭をポンとして去って行った。
不覚にもありきたりこの仕草に奈緒は腰砕けになったのだった。
明後日からはもう夏休みに入る。
―夏休みに入ると恩田さんに一ヶ月以上会えなくなる。
せっかく名前覚えて貰えたのに。
忘れられるかもしれない…―
そんな事を考えたと同時に奈緒は走り出し、手はすでに陽登の腕を掴んでいた。
「ヨダレ、ヨダレ!
夏休み集中講義っていつから?」
「ヨダレ〜、図書室って夏休み使えんの?」
「ヨーダレちゃん…」
奈緒は最悪なあだ名であったとは言え、陽登が話しかけてくれる事が最高に嬉しかった。
「ちょっと、恩田さん。
ヨダレって呼ばないで下さい!」
「あれ?なんで俺の名前知ってんの?
えーもしかしてストーカー?
ヨダレ超怖ぇー!」
奈緒は「違います」とは言ったものの全否定は出来なかった。
「じゃぁ何て呼べば良い?
名前知らないし、唾液さん?」
この時奈緒は嬉し過ぎてヨダレくらいは出てたんじゃないかと思った。
「なっ名前は、
あの…、
か、川村奈緒です!」
ドモリながらも下の名前で呼んで欲しかったから『奈緒』にアクセントを置いて言った。
「そっか、奈緒チャンか。
ヨダレのが可愛いな〜…
って嘘だよ!奈緒チャンね。
じゃ、まったねー」
陽登は手で頭をポンとして去って行った。
不覚にもありきたりこの仕草に奈緒は腰砕けになったのだった。
明後日からはもう夏休みに入る。
―夏休みに入ると恩田さんに一ヶ月以上会えなくなる。
せっかく名前覚えて貰えたのに。
忘れられるかもしれない…―
そんな事を考えたと同時に奈緒は走り出し、手はすでに陽登の腕を掴んでいた。
