裏切り恋愛

「あたしが、優柔不断に二人とも振り回したんだ……。あたしは圭斗が好きなのに、優しい慎吾にくっついたりして……あたしが……ッ!!」

溢れていく涙。

もう、圭斗はあたしに愛想尽かしたよね。
こんな馬鹿なあたしなんて、もう友達としても付き合ってられないよね。
ごめんね?圭斗……。




「うーん……」

気づけば眠っていた。
目が覚めた時間は、夜中の三時。

「あれ?三時かぁ……」

いつものようにケータイを開く。

「ん、三件もきてる……」

三件とも、圭斗からだった。

【慎吾と関わるな】
【返事しろ】

二件とも、怒っているようだった。
三件目……。

――ドクン

【お前は俺が守る】

何、何この内容!
圭斗が、圭斗があたしのこと、守るって……?