続・特等席はアナタの隣。

近所に聞こえるんじゃないかってくらい、亮さんの怒声が響いた。


「お、お兄ちゃん!!」

慌ててモカは俺から距離をとったが、さらに亮さんはモカを俺から遠ざけようと、自分の方へと引き寄せている。


ほんと、この人はいっつも最悪なタイミングで現れる…。


げんなりしている俺を、亮さんは威嚇しながら思い切り睨みつけていた。