続・特等席はアナタの隣。

和泉君が送るって言ってるから、帰らなきゃいけないのは分かってるけど…。

帰りたくない……。


まだ、和泉君と一緒にいたい…。


突っ立ったまま情けない顔をして俯く私に、和泉君は「……どうした?」と心配そうに近付いてきた。


「モカ?」

私の頭を撫でながら和泉君は聞いてくるけど、その声の調子から完全に困っているのが分かった。


「モカ、どうした?」

「……帰りたくないの」

「え?」

か細い声で囁いた声が聞こえなかったのか、和泉君は顔を近づけながら「何?」ともう一度聞いてきた。