「大体ね!モカは自信なさすぎなのよ!!黒崎の隣にいても、いーっつも遠慮がちにおどおどして!!だから皆そこにつけ込んでくるのよ!!」

「だ、だって〜…」

「もっと堂々としてなさいよ!!」

キッと睨みながらお説教する麻美にビクビクしていると、タイミングよく休憩時間の終わりを知らせるチャイムが鳴った。


「つ、次の講義行かなきゃー…」

「こらモカ!!その逃げるクセもやめなさい!!」

「逃げてるわけじゃ…。ホントに講義なんだもん…!」

「ったくもう…。相談してきたのはあんたでしょ」

「ご、ごめんね…!!聞いてくれてありがとう!!」


まだまだお説教が続きそうな麻美にお礼を言ってそそくさと立ち上がり、「じゃあ!」と次の講義へと急いで向かった。