続・特等席はアナタの隣。

「…んだよっ!!」

鬱陶しいっ!!今度は何だっ!?

声を荒げて振り返ると、そこにいたのはスーツ姿の30代くらいの男性。見るからにサラリーマンといった風貌だ。


「……誰だ?」

モカの知り合いじゃねえよな…。

警戒しながら鋭くその男を見ていると、そいつはニコニコと微笑みながら近付いて来た。


そして、スッと名刺を差し出し、


「ねぇ、君。モデルやらない?」

と、目の前に立った。



「はあ?」

ただのスカウトか?

こんな時にマジでどうでもいい。「行こう、モカ」と目の前の男を無視してモカの手を引いた。