続・特等席はアナタの隣。

俺が迎えに行くことにモカは困っているみたいだが、ここは譲るわけにいかない。


おそらく、俺が今連絡をしていなかったら、モカは一人で帰ろうとするか、また純ちゃんの兄貴が送ることになっていただろう。


……またアイツに送らせてたまるか。


「モカ、……俺が送るから。すぐ行くから、待ってろ」


『……う、ん…』


戸惑いながらモカが返事をしているが、それに気遣うことはできず、家の場所を聞いたあと電話をきった。