続・特等席はアナタの隣。

「え!?え!?違うのっ!?」

じゃあ何!?そんなに激しく否定されるなんて、私は大きな勘違いをしているの!?

パチパチと瞬きを繰り返していると、焦った表情の後藤君が私に説明をし始めた。


「違うんだよ!!黒崎をサッカー部に勧誘してただけで、決してそんな気持ちはないから!!」

「そうだモカ!入部を断ってただけだから!!」


ええぇっ!?そうだったの!?

そんな!!……いやでも普通に考えればそっちの方が自然だよね!!

じゃあ何!?私ってば勝手に勘違いして、しかもこの人の前で和泉君は渡さない宣言しちゃったわけ!?


………は、恥ずかしすぎるっ!!

穴があったら入りたいとはまさにこのことだ!!