続・特等席はアナタの隣。

……あれ?なんでそんな顔するの…?

お互い、え?と首を傾けながら顔を見合わせた。


「えっと…後藤君だっけ?あなたも和泉君のことが好きなんじゃ…」

恐る恐る訊ねてみた。


「「はああぁぁああっ!?」」


思いがけなかったのか、私の一言に2人の声が見事に重なった。



「違う違う!!大きな誤解だよ!!」

「モカ!!やめてくれ!!」

2人は同時に声を上げながら、もの凄い形相で私に詰め寄ってきた。