続・特等席はアナタの隣。

といっても、バイトがある日は自然とウキウキしてしまうもので…。



今日も純ちゃん家だ〜♪

午後の講義がすべて終わっていそいそと一人で帰り仕度をしていると、ちょうどそこへ和泉君から連絡が入ってきた。


「もしもし?どうしたの?」

『モカ、俺も講義終わったから一緒に帰ろ?』

「え……あ、うん。バイトがあるから途中までなら…」

『……また、バイト?』


和泉君の声が少し硬くなった。


またっていっても、今は週2回しか行ってないんだけどな…。

何も答えられずにいると、和泉君は小さく息を吐き、『ま、いいや…。そっち迎えに行くから待ってて』と言って電話を切った。