続・特等席はアナタの隣。

「そうだ。疲れてるなら甘い物がいいよ」

そう言いながら優作さんはキッチンへ向かい、ピンクの箱を手にして戻ってきた。


あ、あの箱は…!!

「もしかして…!!それって駅前にあるラブリードーナツですか!?」

「そうそう。あ、モカちゃんも好きなの?」

「大好きです!!」

この間和泉君に連れて行ってもらったばかりだ!

好きなだけ食べていいという和泉君の甘い誘惑に負け、怒ってたことも忘れたくらい夢中になって食べてしまった。

若干和泉君が引いてたくらい…。


「俺も大好きなんだよ〜!うまいよね!」

「ですよね〜!」

この美味しさが分かる男の人がいたなんて!!