続・特等席はアナタの隣。

「どうせ同じ方向だしさー。あ、どっか寄るところでもあった?」

「い、いえ…」

ないけど、あるって言った方がよかっただろうか…。


一瞬、和泉君の顔が浮かんだ。

ついこの前、優作さんと一緒のところを見られて怒られたばっかりだ。



「そーいや、最近純がさー…」

少し戸惑ってる私の様子なんて優作さんは気付いてなく、もう次の会話へと進んでいる。

偶然会ったし、帰る方向も一緒だから、本当に気軽に言っただけなんだろう。


しょうがない…。これは不可抗力だ…。

この状況で断るのもなんか感じ悪いし、優作さんに対して警戒するのも失礼だ。