電車の窓からボーッと外の景色を眺めていると、突然、後ろから陽気な声で話しかけられた。

「あれ?モカちゃん?」

「…え?」

振り返ると、そこにはにこやかな表情をした優作さんがいた。

「優作さん!?」

「偶然だねー。一人?」

そう言って、優作さんは私に連れがいないのかとキョロキョロした。


「ええ、一人です。優作さんもですか?」

「ああ。さっきまでダチに会っててさ、ちょうど帰るとこ。モカちゃんも?」

「はい…。私も帰るとこです」

「じゃあ一緒に帰ろうよ」


…えぇ!?
一緒に帰るって言った!?