な、なんだ…?

後ろを振り返ると、応援に来ていたと思われる女たちが集団でこちらにドドドド…と走ってきていた。


「ぅおっ…」

こ、恐え…。


その迫力に圧倒され動けないでいると、あっという間に取り囲まれてしまった。


「うわぁっ!!本物だぁ〜!!超カッコいい〜!!」

「さっきの試合すごく感動しました〜!!」

「一緒に写真とってください!!」


その女達は、興奮気味にキャーキャーと喚きながら俺を見上げている。


この異様な騒ぎにさすがにモカ達も気付いたようで、唖然としながら俺たちを見ていた。