「ところでさ、モカ」
いまだ机に突っ伏している私に和泉君が話し掛けてきた。
「なぁに?」
のそのそと身体を起き上がらせると、和泉君はまたニコリと微笑んだ。
「今日これで終わりだろ?一緒に帰るぞ」
「え………一緒に?」
「何だよその間は」
ぎくっと身体が跳ねた。
す、鋭いっ…!!
固まっている私を和泉君はじーっと睨んでくる。
一緒に歩くと周りの視線が痛いんです…とは言えない。
私が周りを気にすると、いつも和泉君は怒る。
「な、何でもないよ!」
慌ててニコッと笑顔を向けるけど、たぶんその顔は引き攣っているのか、和泉君は疑いの眼差しのままだった。
いまだ机に突っ伏している私に和泉君が話し掛けてきた。
「なぁに?」
のそのそと身体を起き上がらせると、和泉君はまたニコリと微笑んだ。
「今日これで終わりだろ?一緒に帰るぞ」
「え………一緒に?」
「何だよその間は」
ぎくっと身体が跳ねた。
す、鋭いっ…!!
固まっている私を和泉君はじーっと睨んでくる。
一緒に歩くと周りの視線が痛いんです…とは言えない。
私が周りを気にすると、いつも和泉君は怒る。
「な、何でもないよ!」
慌ててニコッと笑顔を向けるけど、たぶんその顔は引き攣っているのか、和泉君は疑いの眼差しのままだった。


![いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/12250-750.jpg?t=1676623078)
