それからよく話を聞いてみると、和泉君は昨日の夜から私と優作さんの姿が頭から離れず、ずっとイライラしていたそうだ。

そんなに悩ませていたとは…本当申し訳なかったな…。


「ごめんね…」

「分かってると思うけど、俺、相当心が狭いから」

「は、はい…。心得てます…」

そう言うと、和泉君は笑いながら私を引き寄せて、ぎゅっと抱きしめた。


「こんだけ心配させたんだから、何かお詫びしてほしいんだけど?」

「えぇ!?お詫び!?」

そこまでしなきゃいけないほど!?

「お詫びって…何すればいいの…?」


おずおずと見上げながら問うと、和泉君はにっこりと笑顔になった。