続・特等席はアナタの隣。

「え!?何!?どうしたの!?ていうか、家の前なんだけど!!」

こんなところ誰かに見られたら…!!
特にお兄ちゃんに!!



ギュッ……。

しかし、和泉君の力は緩むことなく、ますます力を込められた。


「あの…和泉君?ちょっと苦しい……」

「………」


ムギュウゥッ……。


和泉君からの返事はなく、それどころか、さらに力強く抱き締めてくる。


やっぱり和泉君おかしい…!!いつもなら苦しがると「わりぃ」って笑いながら力を緩めてくれるのに!!


ていうか……

「ぐ、ぐるしぃ…」

つ、潰れる…。ホントにそろそろやばいかも…。