続・特等席はアナタの隣。

思えば、和泉君以外の男の人とこうして2人で歩くなんて初めてかもしれない…。

緊張するかもと思ったけど、優作さんの優しくて気さくな人柄のおかげでそんなことも感じず、和やかに話しができる。

本当、斎藤家はいい人たちばかりだなぁ。

つくづく実感しながら、隣を歩く優作さんを見上げた。


「…うん?」

「あ、いえ。何でも…」

しかも、実はさっきから思ってたけど、こうして2人で歩いていても周りの視線を一切感じない。


いつもなら和泉君が隣にいるだけで、学校でも街の中でも、必ずといっていいほど視線を集めていた。


な、なんてラクなの…。

注目されないって素晴らしい…。こんな普通のことが嬉しいなんて…。

そんな小さな喜びを発見しながら、夜の街を帰った。


まさか、この様子を和泉君に見られていたとは思いもよらず。