続・特等席はアナタの隣。

あれは…モカ…?
こんな時間に何やってんだ…?


「……っ…」

遠くから呼ぼうとしたが、その声は喉の奥で止まってしまった。


モカと………誰だアイツは。


モカは1人ではなかった。
俺の知らない男と2人で歩いている。


もう夜遅く、あたりも暗い。
街のネオンしか明かりはなく、その表情は確認できないが、俺がモカを見間違えるはずがない。