続・特等席はアナタの隣。

これはモカも相当苦労してるはずだな…。


「……今日のこと、モカは知ってるんですか」

「い、いや……知らない」

モカの兄貴がギクリと一瞬身体をビビらせた。


やっぱりモカは知らねえか…。そりゃそうだな。聞いてたら、モカが黙ってるはずがない。


「お前モカに言うんじゃねえぞ!!俺が会いに来たって!!」

俺がモカにバラすと思ったのか、モカの兄貴がグイッと身を乗り出しながら口止めしてきた。


たぶん言うかも、と思いつつもここで反抗すると面倒なことになりそうなので、「はいはい…」と返しておいた。