『じゃーなっ!灯梨!』 『えぇっ!皆行っちゃうの!?』 まさか皆帰ると 思わなかった私に 紗耶ちゃんは、 『うん、そのうち凜 帰って来ちゃうし。』 『そ…そっか…、 またね…。』 さっきまですごく 賑やかだった部屋が 急に静かになった。 …なんか寂しい…。 『凜…早く帰って 来ないかな…。』 そう思っているうちに 私は自然とまぶたを 閉じていた。