学生寮 最上階




凜が案内してくれた先には
三つの部屋があった。




『二人で一部屋なんだ』




すると隣にいた
紗耶ちゃんが言った。




『なら私一人が良い。
 一人の方が楽だし』




それに続けて
今度は天佳が




『紗耶一人なら俺、梓と。
 で、灯梨は凜とな』


『え゙ぇっ!!??』


『なんか文句あんのか?』




天佳がこっちを睨んだ。


大有りだコラ。

でもそれが言えないワタシ。
なんて可哀相なの。