「と・・・とにかく!
司は寿々ちゃんに・・・」

そう、司が寿々ちゃんに告るためにあたしも一緒に・・・


「つ、司もしかして!!!
す・・・寿々が好きなの!?
澪だって司をこんなに愛してるのに!!!」


大声で叫んだ澪ちゃん。

確かに、寿々ちゃんと外見は瓜二つ・・・だけど。

性格、全然違うし・・・。

寿々ちゃんのほうが、司の心をとらえたって訳でしょ?


「み、澪・・・」

寿々ちゃん・・・優しいな。
涙目の澪ちゃんを励ましてあげてる。


「つ、司もうちょっと待ってて!!!
あと1週間もしたら、澪が司の心とらえるから!!!」


澪ちゃんは必死になって叫んでた。

司はくちびるを噛んでる。

きっと――――・・・悩んでるんだろうな。

顔はどっちも同じだから、性格を選ぶのに。


おしとやかで礼儀正しい寿々ちゃん。

元気でおてんばな澪ちゃん―――――――。


あたしがもし男だったら・・・

・・・司と同じように悩むもんな。

せっかくの司の新しいロマンスだし。

応援してあげるの―――――・・・