「うん、すっごく良くなってるね葉月くん。
良好良好」

担当医師の穂高先生がにっこりする。

確かに・・・前より全然痛くなくなってる。
萌香がリハビリ支えてくれたお陰だな。

だから・・・やっぱり、今は萌香が苦しんでる時なんだ。
オレが支えなくちゃ、萌香が崩れてしまうんだ。


「・・・あ、萌香!」

『あれ、また裕貴じゃーん。
なんか言い忘れでもあった?』


オレはなぜか、また萌香に電話してた。




「・・・・・オレは何があっても、何十年何百年経っても!!
・・・萌香を、愛してる・・・!!」




・・・ってオレは何言ってんだぁぁー!?

絶対“だから何?”って思うよな・・・
あーどーしよう!!!


『・・・裕貴・・・
ありがとう。
あたしも・・・』


・・・!?
も、もしかして、“あたしも”って事は・・・!!
萌香も何十年何百年経っても、オレの事を・・・!?


『あ、ケータイ充電切れそう!
ごめん、また電話する!!』


・・・は?
切れたし・・・。

「かなわねーな・・・」

そーいうとこも、可愛いって思ってしまうオレは馬鹿なのだろうか(笑)

しかし―――ほんと可愛すぎだろ、あいつ・・・。