「あたし言っとくけど、“親友”とか言う前に姫蘭菜ちゃんの事“友達”って思った事すら1度もない!!!」
あたしはそれだけ言って帰ってきた。
「お、おい萌香!
さっきの番組、なんなんだ!?」
家に帰ると、司が心配して駆けつけてくれた。
「ううん・・・なんでもない」
そのあと、あたしは次の朝が来るまで静かに眠りについた。
次の日の新聞の大見出し・・・。
それは・・・
〔もえぴーVS姫蘭菜!?〕
〔もえぴー「姫蘭菜ちゃんの事“友達”って思った事すら1度もない」〕
〔姫蘭菜「殺す」発言!?〕
あたしと姫蘭菜ちゃんの記事ばっかり。
まぁ・・・当然だろうけど。
RRR...
いきなり電話が鳴った。
『おはよう萌香ちゃん!!
あなた今日は事務所来ないで!!
マスコミの数がすごいのよ!!!』
事務所の社長からだった。
やっぱり・・・
マスコミも大勢いるんだ。
だとしたら―――――
姫蘭菜ちゃんの事務所にも―――――